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鬼子
新堂 冬樹
幻冬舎 刊
発売日 2001-10
価格:¥1,890(税込)
オススメ度:★★★
人は弱い生き物 2003-02-20
あなたは本当に困り果てた時、誰に、何に思いを馳せますか。
家庭でも仕事(作家)でもまるでダメな主人公、
なんでこんな事になったんだろう、打開策は?
そこでダメ男がとった行動は?
読むほどにイライラする、イライラするからいつになったらスッキリするんだろうと読み進める、読み終えたときどう感じるか。
各人感想は違う、そんな作品だ。
あなたはどう思うだろう、みんなに訊いてみたい。
悪い後味 2001-12-10
売れない純文学作家の袴田、彼は息子の家庭内暴力に悩みカウンセリングを受けている、そんな彼に編集者の芝野が家庭内暴力をテーマにした私小説を書くように迫る。息子の暴力は日に日にエスカレートし遂に友人に妹をレイプさせ、遂に袴田は息子を殺そうとするが出来ず友人の橋口に相談し闇に葬ることにする...独特の息もつかせぬ筆運び、そして驚愕のエンディング、一気に読まされた、ただ後味が非常に悪かった。
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この記事は2006/8/16に作成しました。
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血塗られた神話
新堂 冬樹
講談社 刊
発売日 1998-08
価格:¥798(税込)
オススメ度:★★★
普通… 2005-04-08
街金融を経営する野田。その野田の新規客・内本が何者かに惨殺され、その肉片が野田の元へと届けられた。警察からの疑いもあり、調査を始める野田だったが、旧知のヤクザ・水戸の経営する街金で、忘れ得ぬ女性の名を目にする…。
なんか、メフィスト賞と言うよりも、江戸川乱歩賞のような印象を持ってしまった。そのくらいストレートな、ハードボイルドモノ。
で、この作品についてだが、闇金融、街金融と言った世界が舞台ではあるものの、それほど深く描かれているわけではない。せいぜい、貸す際の調査であるとか、そういう部分がある程度である。解説などには「その後への布石」などとあるが、言いかえるなら、この作品自体はそれほど深く突っ込んでいないわけである。何と言うか、「街金を舞台とした、ごく普通のハードボイルド」という感じであった。
とはいえ、それでもテンポの良い展開など、十分及第点ではあるが。
原点 2005-03-29
最近の新堂作品に慣れている人はやや面食らう作品かもしれない。いたってノーマルだからです。
ただこれが出版された時と、デビュー作ということを考えれば、これはこれでなかなかにおもしろい点が多い作品であると思います。
今後に続く作品の布石になるようなテーマや表現方法。本書では紹介程度だった闇金の世界を「無間地獄」で。神の定義を「カリスマ」で。著者の子供自体を反映したような主人公の昔話を「動物紀」「世界最強虫王」で。そして主人公とヒロインの関係は昨今の新堂作の多数を飾る純愛路線の物語。
そういった数々の要素をつめ込めすぎているため、逆に消化不良をおこしてやや物足りない内容に感じますが、そういった事を考えながら読むとなかなかにおもしろい作品ではないでしょうか。
現在の破竹の勢いで出版されている氏の、まさに原点小説だとおもいます。
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この記事は2006/8/16に作成しました。
無間地獄
新堂 冬樹
幻冬舎 刊
発売日 2000-04
価格:¥1,890(税込)
オススメ度:★★★★
金金金ば?い 2005-10-09
最初から最後まで全く救いが無いただただ金、暴力、汚物が飛び交う話。
キモになる鬼塚の最後のくだりは正直パンチがもう一つ足りなかったかな。
自分は九州出身なんで桐生の幼年期の話はホント鳥肌がたった。
人間の欲望が剥き出しで異常に引き込まれます
これだけ真っ黒な暗黒小説も珍しい 2005-06-29
アンダーグラウンドにはびこる闇金融の世界を描ききった長篇小説。10日で3割、数日で9割などとんでもない利子でお金を貸し付ける人々。そしてそこに群がらざるを得ない多重債務者の人々。そして彼らに巻き込まれる市井の人々。そこにはまさしく本文中にも何度も出てきて、題名にもなっている無間地獄が広がっている。これだけでも充分読ませるのだが、さらに激しいトラウマを背負った(あまりにも現実離れしている設定ではあるけれど)男たちの暗く哀しく切ない葛藤のドラマもすごい。最後にそういうオチで来たかぁとびっくりすること請け合いである。お金の持つ魔力、それに魅せられてしまう性(さが)を持った人間・・・。腕組みをしてううんと唸りながら考え込んでしまう。
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この記事は2006/8/16に作成しました。
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闇の貴族
新堂 冬樹
講談社 刊
発売日 1999-06
価格:¥1,365(税込)
オススメ度:★★★★
新堂作、原点がここに。Part.2 2005-04-27
初期新堂作を楽しめる内容の本作は、「忘れ雪」「僕の行く道」を読んで、本作をとると、違った意味で衝撃を受けるでしょう。
しかし、作家新堂氏の原点は本作と「血塗られた神話」にほとんど秘められています。意外とは思いますが、この2作には後の純愛路線の原点のような描写も多々あります。作家新堂氏の創作ワールドを知りたいならまずは原点のこの2作の読破をおすすめします。
うーん 2004-01-27
いいんだけどね、いいんだよ。でもね。もう少し心の機微を書いて欲しい。
新堂さんはもっとロマンチックに書いても売れると思います。
読んでいて、怖い~~ってなるものね。でも最後まで読みました。
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この記事は2006/8/16に作成しました。